「不用品の回収を頼んだら相場以上の料金を請求された」
「見積書にはないオプション料金や追加料金が上乗されていた」
「無料回収と聞いていたのに作業後に費用を請求された」
これらは悪質な不用品回収業者のぼったくりトラブルの一例です。
不用品回収業者はどの業者もそんなに変わらないと思っている方もいるかもしれません。
しかし、全国に数多く存在している不用品回収業者の中には、
きちんと定められた許可を受けずに営業している悪質な業者もあります。
そのような悪徳業者は、ぼったくりをはじめとしたトラブルを起こす可能性が非常に高いのです。
この記事では、悪質な不用品回収業者によるぼったくり被害を防ぐ知識をご紹介します。
■悪質な不用品回収業者が起こすぼったくりの事例
■ぼったくり業者と優良業者の違い、見分け方
悪質な不用品回収業者を選んで依頼してしまった場合、実際にどのようなぼったくりをされる可能性があるのかを見ていきましょう。
ぼったくりの事例は大きく分けて下記の2パターンに分かれます。
・「予想外の高額な費用を請求される」ぼったくり
・「料金に見合ったサービスをしてもらえない」ぼったくり
詳しい事例をご紹介していきます。
電話で事前に見積もりを出してもらったにもかかわらず、作業当日にオプション料金をはじめとした追加料金を請求されるパターンです。
よくあるオプションの名目としては以下があります。
【作業当日に追加される可能性のあるオプション料金の例】
・搬出作業費
・階段料金
・車両費
・出張費
・家電の取り外し代(エアコン・ガスコンロ・洗濯機など)
・梱包作業費
・作業員追加費
本来こういったオプション料金も込みで見積もりを出すのが基本と言えます。
しかし、一部の不用品回収業者の中には、あえて見積もり書に基本料金しか含めず、作業当日に一方的にオプション料金を追加するところもあるようです。
これは大半の場合で、基本料金のみの金額だけを事前に提示して「お得な業者」と見せかけることが目的です。
このようなトラブルを防ぐために、見積もりの段階で追加料金の有無を確認しておきましょう。
また、「証拠」として、必ずメールか紙の形式で見積もり書の控えをもらっておくと安心です。
不用品回収業者の中には無料回収を謳っている業者もあります。
郵便ポストにチラシを入れている業者や、スピーカーで宣伝しながら巡回している廃品回収車が無料回収をウリにしている傾向にあるようです。
しかし、ぼったくり不用品回収業者の中には、「無料回収」をエサにして利用者を釣り、何かしらの名目で追加費用を請求するところもあります。
不用品の回収そのものは無料でも「リサイクル料金」「手数料」といった名目で費用を請求してくるようです。
正式依頼をする前に追加費用の有無を絶対に確認することをおすすめします。
また、詳細な説明を聞かずにすぐに回収をお願いするのではなく、しっかり見積もりや相談を受け付けている不用品業者を選んだ方が良いでしょう。
正式依頼をしていないにもかかわらずキャンセル料を請求する不用品回収業者は、それだけでぼったくり常習犯の悪質業者の可能性が大です。
契約を交わしていない段階であれば、当然キャンセル料を払う必要はありません。
毅然と請求を断ってしまって問題ありませんが、それでもしつこく請求してくるようであれば、消費生活センターや警察に相談しましょう。
依頼をする前に見積もり書を確認し、即日作業で別途の料金がかかっていないかを確認しておきましょう。
中には事前説明なしで見積もり書に料金を上乗せしている業者もありますが、説明なしで追加料金を請求する業者はろくな業者ではありません。
見積もりの段階で追加料金の存在を隠しているような業者であれば、依頼を控えるべきです。
確かにトラックのタイプによって積み込める量は異なりますが、サービス内容が同一であれば料金は変わらない業者がほとんどです。
業者の都合で手配したトラックのタイプで追加料金が発生した場合は、きちんと業者に問い合わせた方が良いでしょう。
これまでは見積もりの金額よりも多額の料金を請求されるぼったくり事例を説明してきましたが、
ここからはサービスが費用に見合っていないぼったくりのケースです。
利用者に不用品の回収費用を請求したにもかかわらず、法で定められた適切な方法で廃棄・リサイクルをせずに不法投棄している悪質な業者は実際に存在します。
もし不法投棄された不用品があなたのものだと特定された場合、個人情報が流出する恐れや不法投棄の責任を問われるといったリスクが出てきます。
こういったトラブルを回避するためにも、不用品の廃棄やリサイクルに関する許可をとって営業している業者を選びましょう。
不要品回収業者に大型家具や家電の搬出作業を頼む場合、請求される金額には搬出作業費も含まれます。
搬出作業費は、適切かつ安全な方法で不用品を迅速に運び出すための対価です。
この搬出作業費を請求しているにもかかわらず、作業中に家の壁や床、家具に不用品を擦ったり、落下させたりといった事故が起きれば、対価に見合ったサービスではなくなってしまいます。
こういったトラブルを起こしているのに返金・弁償などの対応をせずに料金を請求された場合は、ぼったくりされたと言って差し支えはないでしょう。
サービスの質はネットでの口コミや評価である程度判断することができるので、依頼前にリサーチをしておく事がですよ。
上記のような「ぼったくり被害」に遭わないために、ぼったくり不用品回収業者と優良業者を見極める必要があります。
悪質なぼったくり業者と優良業者の違いは以下で紹介するポイントである程度判断できます。
業者を選定する際に必ずチェックしておきましょう。
ぼったくりをはじめとしたトラブルを起こす業者は、何か問題が起きればすぐに事業をたたみ、業者名を変更して別業者として営業を再開する傾向にあります。
そのため、公式サイトを作っておらず、ネットに情報を一切出していない業者が多いです。
また、詳しいサービス内容や料金形態などを詳しく開示していないことも特徴の一つと言えるでしょう。
一方、誠実な対応を心がけている不用品回収業者はサービス内容や契約内容をしっかり提示してくれるので、公式サイトの作りも丁寧です。
公式サイトがない昔ながらの業者であれば、問い合わせを行った際の対応の丁寧さが重要となってくるでしょう。
質問をはぐらかしたり、すぐに契約を迫ってきたりといった対応をされた場合は、依頼を控えるべきです。
Webサイトや問い合わせた際の事前説明の充実度は、その業者の誠実さの指標になると言っても過言ではありませんよ。
ぼったくり業者は、一度見積もりや相談を依頼してしまうと、何が何でも利用者を離そうとしません。
無理に契約を成立させようとする姿勢が見られる場合は、注意した方が良いでしょう。
また、見積もり後の段階でキャンセル料をとろうとする業者もあるようです。
優良業者の場合は「見積もりや相談は無料」「見積もり次第で依頼するかを検討してください」とあらかじめアピールしているところも多いです。
まずは複数の業者に見積もりをお願いして、正式に依頼する業者を吟味する時間を作ってくださいね。
ぼったくり常習犯の業者は見積もり書という「証拠」を残そうとしません。
見積もり金額を口頭の報告のみで済ませようとする業者や利用者にメールや紙の形式で控えを渡そうとしない業者は、かなり注意をする必要があります。
また、領収書の発行を渋る業者も「何かある」と思って差し支えないです。
不用品の回収後にトラブルが発覚したり、問い合わせが必要な事態になったりする可能性もありますので、見積もり書だけでなく領収書の発行も必ずしてもらうようにしましょう。
不用品回収業者を営業するためには、
不用品を取り扱うための許可の取得や届け出の提出が大前提となります。
許可や届け出の情報を表に一切出していない業者もあるので、少し怪しいなと思った業者であれば許可の取得や届け出をしているかどうか確認してみてください。
【不用品回収業者を見極める際にチェックしたい許可一覧】
・一般廃棄物収集運搬業許可
└ 一般家庭で出る不用品の回収や廃棄を行う際に必要な許可
・産業廃棄物収集運搬許可
└ 工場や事業所といった法人の事業活動で出る不用品の回収・廃棄を行う際に必要な許可
・古物商許可
└ 不用品をリユース・リサイクル品として売買する際に必要な許可
ぼったくりをはじめとした悪質なトラブルを起こしている業者は、事業所の場所や電話番号、責任者の名前などを開示していないことが多いです。
また、事業所の住所が実在していなかったり、実際に電話をかけてみたらつながらなかったりなんていうケースも稀にあります。
Webサイトや名刺、チラシなどに連絡先が記載されていない場合は契約前に聞いておいた方が無難です。
連絡先を教えてくれない業者には絶対に依頼をしないようにしてください。
不用品回収業者は数が多いだけに、中にはぼったくりとも言えるトラブルを起こす悪質な業者があるのは事実です。
しかし、ぼったくり不用品回収業者にはある程度特徴があるので、依頼前にぼったくり被害を阻止することも可能です。
回収を依頼する前に不用品回収業者を見極めて、信頼のできる業者に不用品の処分を頼みましょう。
また、もしトラブルになったときは、早めに警察や消費生活センターへ相談するようにしてください。